市販の痛み止め、気をつけなくてはいけない副作用など(薬剤師監修)
頭痛や生理痛、足腰の痛み、風邪の時に市販の痛み止めを利用する事が多いと思います。
そんな痛み止めも正しく使用しないと身体に悪影響や副作用が出てしまいます。
そんな市販の痛み止めについて述べていきたいと思います。
市販の痛み止めで症状が悪化?
頭痛や生理痛、足腰の痛み、風邪の発熱の時に市販の痛み止めを利用する事が多いと思います。
そんな痛み止めも誤って使うと症状が悪化したりしてしまう事があります。
ドラッグストアで売られている痛み止めには何種類かあります。
・NSAIDs
・NSAIDs以外の解熱鎮痛薬
・漢方薬
などがあります。
①NSADIDs
これはNon-Steroidal Anti-Inflammatory Drugsの頭文字を取ったもので非ステロイド性抗炎症薬という医薬品になります。
ステロイドでない痛み止めです。
ロキソプロフェンやイブプロフェン、アスピリン、ジクロフェナクなどが該当します。 痛み止めでは医療現場でも良く使われるものです。
このNSAIDs系の痛み止めには気をつけてもらいたい事が何点かあります。
・胃が荒れる
・喘息を誘発する事がある
・小さいお子さん、インフルエンザの症状には使用できない
です、 NSAIDsの痛み止めの作用する過程で胃酸を過剰に出してしまう働きが出てしまいます。
その為、胃の中が荒れたり、最悪、胃潰瘍の症状の様に胃に穴が空きます。
胃腸が弱い方、胃潰瘍の方はNSAIDsは使用出来ません。
少しでも胃腸に不安がある方は服用前に軽食を取るか、少し多めの水で服用する様にして下さい。 喘息を誘発する事もあります。
アスピリン喘息という症状で1種のアレルギー反応です。
痛み止めを飲んでから咳が止まらない、息苦しいという方はこのアスピリン喘息の症状が出てしまっている可能性があります。
また小さいお子さんやインフルエンザの解熱目的ではNSAIDsは使用できません。
インフルエンザに感染しNSAIDsを飲んでしまうとインフルエンザ脳症やライ症候群という危険な症状を誘発してしまう事があります。
特に小さいお子さんだとインフルエンザ脳症やライ症候群症状が出やすくなります。
小さいお子さんやインフルエンザの患者さんにはNSAIDs以外の解熱鎮痛薬を使用する必要があります。
②NSAIDs以外の解熱鎮痛薬
NSAIDs以外の解熱鎮痛薬はアセトアミノフェンという成分の解熱鎮痛薬があります。
アセトアミノフェンは服用しても胃が荒れにくかったり、小さいお子さんやインフルエンザの患者さん、妊婦さんにも使用出来ます。
解熱鎮痛の効果はNSAIDsより劣りますが比較的安全に使用出来ます。
主な痛み止めは以上になります。
後は漢方薬や腹痛時や胃痛に使う痛み止めなど用途が決まっている痛み止めになります。
病院でお医者さんから処方される痛み止めも何種類かはドラッグストアで購入出来るものがあります。
病院にかかれない、至急痛み止めが必要になったという時は利用すると良いでしょう。
この時にも注意が必要です。
病院で処方される痛み止めが1日3回まで服用可能となっているお薬がドラッグストアで売られている同じお薬が1日2回までしか服用出来ないというケースがあります。
用法用量は正しく守って服用すべきです。
どうしても服用したいという時は薬剤師に相談してみると良いでしょう。
まとめ
何気なく使う痛み止めも危険な事が多々あります。
小さいお子さんやインフルエンザの患者さんには特に気をつけて下さい。
インフルエンザの治療中に見られた異常行動もインフルエンザ治療薬によるものでなく、痛み止めの影響の可能性もあると言われています。
また副作用防止のため、正しい服用を心がけて下さい。