職場の冷房対策!我慢できない場合、法的にはどうなの?
今年の夏の異常な暑さ!
日傘や帽子でも太刀打ちできないとお悩みの方も多いと思います。
しかし、会社に行けば、反対に冷房が効き過ぎていて、
仕事に集中できないとお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この季節、エアコンは必需品とはいえ、
設定温度が低く、寒いと感じる職場にずっとい続けなければならないのも地獄です。
そこで今回は、
会社の冷房が寒く感じてしまう理由とその対策についてご紹介していきます。
会社の冷房が寒く感じてしまう理由
職場内での空調に「暑い・寒い」と、それぞれ個々によって違いが生じるのは、
体感温度によるものです。
この体感温度、男女間では身体の筋肉量の違いから、3~5度の体感温度の差があります。
よって、男性が多い会社では、エアコンの設定温度が低いことが多く、
女性からするとすごく寒いということになってしまうのです。
本当はもう少し設定温度をあげて欲しいものの、
周囲が暑そうにしていると、なかなか声を大にして言うことはできませんよね。
そんな場合は、どうしたらいいのでしょう。
職場の冷房が寒い時の対処方法
会社の冷房が寒いと感じたら、どうしたらいいのでしょう。
対処方法としては9つあります。
・同じ環境で働いている上司に相談すること
冷房の設定温度を上げてもらえたら、それが最高の解決方法ですよね。
できるのならば、思い切って相談してみましょう。
・席の移動をお願いしてみること
エアコンの冷風が直撃するなど、席の配置が原因で寒いということもあるので、
可能ならば席の移動をお願いしてみましょう。
・エアコンの風向を変えること
冷気を循環させる風よけを取り付けてもらえれば、直接冷気があたらなくなります。
それが難しい場合は、
扇風機やサーキュレーターで直接自分にあたる冷気を他の方向に送りましょう。
・インナーで調節すること
必須は腹巻!
最近は腹巻でも薄いものが出ており、洋服やスタイルにそれほど影響を及ぼさないので、若い女性でも比較的抵抗なくつけられるのではないでしょうか。
素材や種類も豊富で、敏感肌でお悩みの方にはシルクの商品などもあります。
そのほか、レギンスやスパッツなど、スカートやパンツの下に履いて、
見えない形でインナーを重ね履きするといいでしょう。
ストッキングやハイソックスも環境に合わせて履きましょう。
・カイロを使うこと
冬の定番ですが、必要ならばオフィスに常備しましょう。
できるだけお腹は冷やさないように、お腹に貼るのがおすすめです。
足先の冷えには、足に貼るタイプの商品もあります。
・ひざ掛けやストールを使う
ひざ掛けは会社に置いておきましょう。
ストールやスカーフもつけるのとつけないのではかなりの差が出ます。
・湯たんぽを使うこと
冬に使う湯たんぽに抵抗があるのなら、
暖かいお湯を入れて足元に置くだけの、ペットボトル湯たんぽがおすすめです。
デスクの下やひざ掛けの中に入れておけば目立たずに使えます。
・自律神経を鍛えること
冷房の影響で自律神経が弱くなってしまっている可能性があります。
入浴の際、しっかりと湯船に浸かり汗をかく習慣をつけ体質改善を心がけましょう。
・手首、足首、首を温めること
この部分は皮膚に近い場所に太い血管があるため、外気温の影響を受けやすい部位です。
つまり、ここが冷えれば全身冷えやすく、温めれば全身温まりやすいのです。
なので、この3点を温めましょう。この部分を集中して温めるグッズもあります。
このほか、デスクに座りっぱなしだと同じ姿勢が続くため血行が悪くなります。
手首や足首など、動かせる部位は意識的にこまめに動かすようにしてください。
職場環境の冷え問題、法律的にはどうなの?
職場でエアコンを不当に使用させて貰えなかったり、
逆に寒過ぎて体調不良に陥ってしまうなどの、
「エアコン・ハラスメント=エアハラ」なる言葉もある現代、
では実際、どの程度設定温度を下げたらエアハラにあたるのでしょうか。
法的には、以下のように定められています。
「事業者には、労働者の健康に配慮して、労働者の従事する作業を適切に管理するように努めなければならず(労働安全衛生法第65条の3)、
快適な職場環境を形成するために必要な措置を講ずる努力義務が
課せられています(同法第71条の2)。」
体感温度にはそれぞれ個人差があるため、
平均的な設定温度の元での対応には限界があります。
もしも、特定の労働者の不快感が続き問題となるような場合は、
部分的な冷房或いは暖房等で改善するよう求められています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
正式な病名ではないものの、「冷房症」「クーラー病」という言葉もあるくらいです。
エアコンで体を冷やしすぎれば、自律神経のバランスに異常をきたし、
結果、鼻水やのどの痛み・頭痛などの風邪に似た症状、肌荒れ、
倦怠感や食欲不振、肩こり、腰痛、生理不順などの症状が現れる可能性もあります。
また、もともと冷えやすい体質の女性にとって身体の冷えは大敵であり、
女性特有の病気の原因にも繋がります。
仕事に不満がなくても、
毎日の会社の冷房の寒さが続けば、仕事を辞めたくなる可能性だってあります。
もしも、どんなに対策をしても改善されない場合は、
最終手段として、医者から診断書を貰うなどして会社に相談しましょう。
職場の冷房・寒さ対策を実践して、快適な職場ライフになりますように♪( ´▽`)ノ