便秘薬の副作用って実は怖い(薬剤師監修)
お通じが出ない時に使用する便秘薬。
お世話になってる方も多いと思います。
そんな便秘薬も使い方を間違えると副作用で危険な事があります
便秘薬の危ない副作用
便秘薬の副作用で1番ありがちなのが下痢です。
お通じが出たと思ったら今度は出過ぎてしまって下痢になってしまう。
そんな事があります。
便秘薬には飲むタイプの便秘薬と座薬や浣腸などの外部から使うものに分けられます。
特に下痢になりやすいのは飲むタイプの便秘薬です。
飲むタイプの便秘薬にも何種類かあります。
胃腸の活動を活発化してお通じを出す、刺激型の便秘薬。
お通じの水分量をコントロールして柔らかくしてお通じを出す様な非刺激型の便秘薬。
これらが主な飲むタイプの便秘薬になります。
下痢はどちらのタイプでも起こり得ます。
下痢が続く時は服用をやめてお医者さんか薬剤師に相談して下さい。
下痢が続くと最悪、命にかかわります。
下痢になると体内の水分が減り、ミネラルなどの電解質が失われやすくなります。
脱水症になります。
電解質が失われると心臓が止まったりする事もあります。
特に高齢の方は体内の水分が若い人に比べて少ない為、危険な症状が出やすいです。
下痢以外に気を付けて欲しい副作用は他にもあります。
刺激型の便秘薬の場合、胃腸を過度に刺激する事で腹痛が出やすくなってしまう事があります。
非刺激型の便秘薬の場合、成分にもよりますが倦怠感が出やすかったり、腎機能が低下してしまう事もあります。
便秘薬は飲み合わせに注意するべき薬
便秘薬は意外と他の薬やサプリメントなどと飲み合わせが悪い場合があります。
特にカルシウムや貧血改善の為の鉄剤の薬やサプリメント、抗生物質などとは飲み合わせが悪い事があります。
同時に飲むと吸収が悪くなったり薬の効果が出なくなってしまう事があります。
同時に飲むのでは無く時間を開けて飲む事が必要な場合もあります。
その為、病院にかかる時や薬局でお薬を処方される時、ドラッグストアで医薬品やサプリメントを購入する時は便秘薬を飲んでいる事を伝えた方がより安全にお薬を使用出来ます。
便秘にならないようにする為に必要な事
水分を取る事。
野菜など食物繊維の多い食事を心がける事。
胃腸の働きを良くする事。
胃腸の働きが悪くなる原因は様々です。
ストレスや偏った食事、不規則な生活、服用している薬やサプリメントなどによるものがあります。
便秘が続くと腸の中に便が溜まり、ガスも溜まりやすくなります。
そうなると腹痛が出たり、お腹が張れる、腸が傷ついたり破裂したりします。
また便が腸内に残りやすくなるとガンの原因にもなったりします。
便秘自体では危険な症状は出ないですがその関連で危険な症状が出てしまう事があります。
お薬を飲んでも便秘が改善しない場合は病院へ行き、適切な治療を行って下さい。
まとめ
便秘薬の副作用で最悪、命に関わる事もあります。
入院中の高齢患者が便秘薬を使用したら下痢が続いてしまい、心不全の症状が出てしまったという事例もあります。
また、腸閉塞の患者さんに便秘薬を使用した時にその症状が悪化してしまうという事もあります。
便秘薬は飲み合わせが悪い医薬品やサプリメントも多いので病院や薬局、ドラッグストアでは必ず便秘薬を服用している事を伝えるように心掛けて下さい。