お薬手帳があるか無いかでこんなに損する(薬剤師監修)
病院や薬局に行くとお薬手帳はお持ちですか?とよく尋ねられると思います。
場合によってはドラッグストアでも尋ねられる事もあります。
実はお薬手帳が無いと損をしてしまう場合があります。
どうしてそうなるのか理由をお答え致します。
お薬手帳が無いとお金で損する事がある
お薬手帳を持って無いと損してしまう事が多いのは主に処方箋を持って調剤薬局に薬を取りに行く時です。
調剤薬局の規模や業務形態によって異なりますが2018年4月からお薬手帳の持参、調剤薬局への提示でお会計が安くなる事が多いです。
調剤薬局ではお医者さんから処方されるお薬が適切か、飲み合わせが問題ないか、他の医療機関とのお薬が被ってないかなどを確認しています。
薬剤服用歴管理指導料という事で患者さんへ請求しています。
ちゃんとお薬について調べたからその手数料頂きますくらいの認識で大丈夫です。
その薬剤服用歴管理指導料ですが、薬局によっては2種類の金額を患者さんへ請求します。
それがお薬手帳がある場合と無い場合です。
お薬手帳がある場合、指導料は安くなる
無い場合は高くなる事があります。
調剤薬局の規模や業務形態によってその指導料がいくらになるかは決まっています。
調剤薬局の待合室にその点数が書かれているものが必ず掲示されています。
また、どの指導料なのかも掲示されています。
わからない時は薬剤師さんに聞いてみると良いでしょう。
ただ、初めてかかる調剤薬局やかかりつけの調剤薬局に6ヶ月以上かかっていない場合は金額の差は無くなるので気を付けて下さい。
お薬手帳は大切な情報源
お薬手帳が無いと損する事はお金以外にもあります。
それはお薬の情報です。
普段、飲んでいるお薬、昔に飲んでいたお薬の名前、パッと答えられるますか?
全て正確に答えられる事は難しいと思います。
家族の薬を取りに家族の方が調剤薬局に行った時に特にある事です。
痛み止め、花粉症の薬、風邪薬、胃薬とかのようにしかわからないと思います。
お薬手帳にはそれらの情報が記載されていきます。
薬剤師はその情報をお薬が正しく処方されているか確認しています。
他の病院のお薬で出たお薬が処方されていたお薬と同じだった飲み合わせが悪かったというケースがあるとします。
お薬手帳があって確認出来た時、薬剤師は病院へ処方箋の記載について問い合わせをします。
そして医師からの判断を仰ぎます。
飲む事が中止になったり別の薬になったりします。
お薬手帳が無いとそれらの事がわからないです。
飲んで副作用が出たとなってもお薬手帳が無く確認が取れなかったとなると患者自身の自己責任になってしまうケースもあります。
副作用の救済が受けられなくなる事もあります。
薬剤師に風邪薬飲んだら蕁麻疹出たと伝えても副作用で蕁麻疹が出る薬は沢山あります。
風邪薬も何百種類もあるので。
そんな時にお薬手帳にその記録、飲んでいたお薬の名前があるだけでもある程度絞る事が出来ます。
薬剤師はお薬手帳に書いてあるお薬の内容からある程度の病気の状態を把握する事が出来ます。
お薬によっては特定の病気を悪化させたり、他のお薬と飲み合わせが悪くなる事があります。
薬剤師はお薬手帳からの情報でそれらを判断して患者さんへ適切なお薬を調剤してお渡ししています。
お薬手帳を持って行く事を忘れてしまっても調剤薬局では新しくお薬手帳を作ったり、お薬手帳に貼るシールを貰えたりします。
ご自宅にお薬手帳がある時はそのシールを直ぐに貼ってください。
またお薬手帳が沢山あって整理出来ない時は調剤薬局に持っていけばまとめてくれたりしてくれます。
まとめ
お薬手帳があるか無いかで損する事は色々あります。
お金が安くなる場合がある。
お薬の情報を正確に伝える事が出来る。
これを機にお薬手帳を上手く使ってみるのはどうでしょうか?