大人の発達障害!職場での対応は?配慮や工夫で働きやすくなる!
発達障害は大人になってわかる場合も多く、職場の同僚がその場合対応に困っている人も多いと思います。
私の職場には、発達障害と診断された後輩がいます。
彼女は就職当初、発達障害とはわかりませんでした。
しかし仕事でのミスが続き、しかもいつも同じ内容であったことから職場の上司が発達障害を疑い、本人に受診を促したところ発達障害と診断されました。
診断後は周囲の理解もあり彼女ができるだけ仕事がしやすいように様々な配慮や工夫が職場では行われています。
職場での発達障害:具体的にどのような仕事をさせているのか
まず仕事の内容をかなり固定し、彼女だけの明確な業務マニュアルを作成しました。
彼女の特性として状況判断が非常に苦手ということがあります。
私の職場は事務職などとは違い、時間により状況が変化しそれに対応しながら自分が判断して動いていかねばなりません。
しかしそれが全般的に彼女は苦手なようです。
小さな変化には対応できることもあるのですが、大きな変化にはパニックになるようで対応できません。
そのため、仕事の内容を固定しています。
仕事内容は主に指導業務なのですが、当然指導相手から質問等が出ることもあります。
ですので、事前に質問されるかもしれない内容を上司達と一緒に考え、何回も繰り返しロールプレイを行いました。
それによりそのシチュエーションに慣れていき指導をすることができるようになりました。
想定外の質問などがあった場合は、後に答えさせるということで対応することとし、今のところ大きなパニックを起こすことなくできています。
またそれ以外に彼女に仕事を頼む場合、指示を出すときには明確な内容を伝えるようにしています。
先程と同様、考える事が苦手なので「これくらいは考えて動けるだろう」と私達が思っても彼女には通用しない事が多いのです。
職場ではどのような配慮をしているのか
職場では彼女が働きやすいように、上司と彼女の指導担当者が定期的にカンファレンスを行い、彼女がどんなことができるようになって、何ができないのかを細かく把握するようにしています。
またその情報はすぐに他のスタッフにも伝達されています。
それにより皆が彼女の現状を知ることができるようになっています。
彼女に新しい業務をさせる場合には、必ず何回もロールプレイをしてその状況に慣れさせることをします。
日々の業務でもスタッフが頻回に彼女に声かけをし、進行状況を逐一確認しています。
彼女の教育にできるだけ多くのスタッフが毎日関わるようにしています。
さいごに
最後になりますが、当初彼女が就職し他の新入社員と同様の指導を行ったもののミスが続き、何回指導しても全く効果がありませんでした。
その状況に上司が疑問を抱き発達障害の診断にまで至りましたが、発達障害の人と一緒に働くということには、正直周りも戸惑いを覚えました。
しかも私の職場は単純作業を繰り返す職場ではなく、状況判断が求められる内容です。
彼女の発達障害を考えたら、非常に難しい内容で彼女を支える周りの負担も大きいとは思います。
その中で彼女の「この職場で頑張りたい」という意思を尊重し、周りも試行錯誤をしながら取り組んでいるのが現状ですが、少しずつ彼女のできることも増えています。
発達障害は、彼女の特性を理解して周りが支えていくことで時間はかかりますがそのほとんどは適応可能なので、これからもゆっくりと彼女を見守っていきたいと思っています。