添加剤って安全なの?気がつかないとアレルギーが出る事も! (薬剤師監修)
普段の食品が安全で安心して食べられるのは食品添加物がある為と言えます。
そんな食品添加物も気をつけないと重篤なアレルギー症状が出てしまいます。
どのようなアレルギーなのか?
また食品添加物とはどういったものなのか述べていきたいと思います。
そもそも食品添加物って何?
食品添加物とは食品を腐らせにくくしたり、見栄えや香りを良くする為に用いられる添加物の事です。
保存料や着色料、香料、甘味料などと言われているもので加工食品や飲料にはほぼ入っています。
食品添加物は自然由来のものや人工合成されたものがあります。
カビを生えにくくする防かび剤や苦みや旨みを加える様な添加物もあったり、チューイングガムの基材自体も食品添加剤になります。
もし、保存剤や防かび剤、酸化防止剤の様な食品添加物がなかったら加工食品は生産後、今よりももっと短く破棄しなくてはならず、莫大なロスが生じてしまいます。
よくCMなどで「保存料、合成着色料は使用していません。」とうたっている商品があるかと思いますが、実際は食品添加物を使っています。
その商品は保存料や合成着色料を使っていないだけで、防かび剤や酸化防止剤、香料、甘味料は使っています。
食品添加剤を摂取しない生活は現代の日本では不可能です。
農耕や畜産、漁業などを自分自身で行い、自給自足の生活を行わない限りです。
また、日本の食品添加剤の基準は世界の中でも厳しいです。
他国で使用されている防かび剤や農薬で日本で使用禁止、基準量以上に使用された食品の輸入が禁止など多いです。
日本国内で認可されている食品添加物は安全であると言えます。
食品添加物を使用している加工食品には必ず、食品添加物を使用している旨を表記しなければなりません。
香料、調味料、乳化剤、光沢剤などは具体的な成分名の表記が免除されています。
甘味料、酸化防止剤、防かび剤、漂白剤、着色料などの食品添加剤はその詳細な成分名を全て表記しなければなりません。
それはアレルギーが起きやすかったり、以前に人体へ悪影響があったり、類似物質で問題があった為などです。
食品添加剤で起きやすいアレルギーとはどういったものがあるのでしょうか?
お薬で喘息になった経験のある方は特に注意!食品添加剤のアレルギー症状
食品添加物で起きやすいアレルギーはいくつかあります。
一般的なアレルギー反応のように蕁麻疹や鼻水、倦怠感などの他に重大なのが喘息が起きてしまう事です。
特に解熱鎮痛剤で喘息の症状が出た方は注意が必要です。
アスピリン喘息と診断された方です。
保存剤や酸化防止剤、着色料の物質には医薬品の解熱鎮痛剤に似た構造を持つ物質があります。
その為、食品添加物を摂取するとアスピリン喘息が起きる可能性があるのです。
解熱鎮痛剤でアスピリン喘息が出た事がある方は注意して下さい。
今まで解熱鎮痛剤でアスピリン喘息が出た事無い方でも急に喘息の症状が出てしまう可能性もあります。
普段の生活の中ではなかなか気が付きにくいものだと思います。
もし、喘息が改善されないような時は原因が食品添加剤の可能性もあるのです。
アレルギーは命に関わるような症状が出てしまう事があります。
蕁麻疹や咳き込み、鼻水が続くような時は直ぐに病院へ行き、お医者さんの適切な治療を心がけて下さい。
まとめ
食品添加物は現代生活で無くてはならないものです。
安心で安全な食事が取れているのは食品添加物のおかげと言えます。
しかしながら、完璧な安全とは言えない部分もあります。
ヒトの身体が食品添加物に合わないとアレルギー反応を起こしてしまう事があるのです。
気にし過ぎる事は良くないですが、このような事も起こりうると思って頂ければ幸いです。