貧血の症状が改善しないのは重篤な病気かも(薬剤師監修)
貧血の症状がなかなか改善しない時、もしかしたら危険な病気の可能性があります。
サプリメントや鉄分の多い食事を取っても貧血が改善しない。
病院で精密検査を受けたら危険な病気だった。
貧血は危険な病気の前兆である事があります。
貧血が長く続く時、危険な病気の可能性
貧血が長く続く時、危険な病気などの可能性があります。
貧血には
・血液が足りなくなる貧血
・鉄分が不足して起きる貧血
・鉄分以外が不足して起きる貧血
があります。
一般的な貧血は鉄分が不足している貧血や血液が足りなくなる事が多いです。
医薬品などで鉄分を取る、輸血などで貧血は改善していきます。
鉄分以外が不足して起こる貧血は重篤な病気の症状、前兆などで見られます。
・ビタミン不足
・血液系、血液系以外の病気
・体内外の出血
・感染症
・医薬品の副作用
の可能性があるのです。
①ビタミン不足で起こる貧血
ビタミンB12や葉酸が不足して起こる貧血です。
巨赤芽球性貧血と言われています。
主に胃の切除や胃の調子が悪かったり、ビタミン不足で起こります。
葉酸不足になりやすい妊娠中でよく起こる貧血です。
ビタミンを補充すれば貧血は改善していく事が多いです。
②血液系の病気による貧血
血液の成分が不足する、過剰に生産される時に起こる貧血です。
血液が不足する病気には再生不良性貧血、自己免疫疾患の病気があります。
血液の成分が上手く生成されずに起こる病気で難病指定されています。
原因は様々で先天性、突発的に生じる、医薬品の副作用、放射線などがあります。
治療方法も薬物療法、骨髄移植などがあります。
過剰に生産される貧血は主に白血病があります。
過剰に生産されるとなんで貧血がおこるのかと疑問を持つ方がいるかもしれません。
過剰に生産され過ぎて未完成の血液が大量に出来てしまうからです。
未完成の血液が増える事で貧血が起きてしまいます。
血液系以外の病気でも貧血は起こります。
貧血がおきやすいのはガンです。
ガンの成長に栄養が必要になります。 栄養を運ぶのに血液系が働きます。
ガンは無限に増殖する為、より血液系の働きが活発になり、貧血になりやすくなります。
また、胃潰瘍や体内の臓器に何らかの病気や異常があると体内で出血する事で貧血になりやすい事もあります。
他に貧血になりやすい症状として感染症や医薬品の副作用があります。
医薬品には脳梗塞や心筋梗塞に使用する血液をサラサラにする医薬品や抗がん剤など重篤な病気に用いる医薬品。
一般的な風邪薬や痛み止めで貧血になってしまう事があります。
その原因は医薬品ごとで異なったり、原因不明な場合もあります。
貧血が長く続く時、どうしたらいい?
貧血は直ぐには改善されません。
病院でお医者さんに診てもらうべきです。
鉄剤のサプリメントは鉄をある程度は補給できますが、根本的な改善には向かない事が多いです。
サプリメントには鉄分が少ない為です。
血液、特に赤血球が足りない時に元に戻るのに2~3週間の時間がかかります。
貧血で鉄剤サプリメントや鉄分の多い食事を取っても1日や2日では貧血は改善しません。
鉄剤を取り貧血が改善されない時は直ぐに病院を受診した方が良いです。
貧血にはふらつきや立ちくらみ、舌が白っぽくなる、つめの変形などの症状が現れます。
また貧血は重篤な病気の症状や前兆の可能性がある為、病院で精密検査を受けるべきです。
まとめ
貧血は病気の症状や前兆である事が多いです。
その病気は重篤である場合もあります。
何気なく使用していた医薬品の副作用でも貧血がおこる事が多いです。
市販のサプリメントの鉄剤だけでは貧血は鉄剤の量が少なく、貧血が改善されない事も多いです。
原因も様々ある為、病院でお医者さんに診てもらい、正しい治療を行った方が良いでしょう。