ドラッグストアのお薬の意外な盲点!副作用で病気を悪化させてしまうかも!?(薬剤師監修)
ドラッグストアで売られているOTC医薬品。
病院に行く暇が無い時にお薬を買いたいという時によく利用している方が多いと思います。
そんな便利なOTC医薬品ですが、場合によっては病気を悪化させてしまう事があります。
それはどういった時なのか?述べていきたいと思います。
ドラッグストアのOTC医薬品で病気が悪化してしまうケース
ドラッグストアのOTC医薬品で病気が悪化してしまう事が多いのはOTC医薬品を購入した方の家族や友人が使用する場合が多いです。
特に気をつけていただきたいのが緑内障や前立腺疾患といった病気をお持ちの方です。
OTC医薬品の総合感冒薬や咳止め、鼻水に効くような風邪薬の大半、お腹の痛み止め、一部の胃腸薬には緑内障や前立腺肥大症の症状を悪化させてしまう為、使用出来ません。
緑内障や前立腺肥大症の症状の患者さん本人がOTC医薬品を購入する時は、ドラッグストアなどで薬剤師や登録販売員から緑内障や前立腺肥大症などの治療中の病気について問診が必ずあります。
しかし、家族の方が家の常備薬などで購入する時は難しいケースがあります。
薬剤師や登録販売員が家族の方への注意喚起をする事は必須なのですが、その注意を家族の方が忘れてしまったり、常備薬として購入という事を伝え忘れてしまうと危険です。
家族の方や周りに緑内障や前立腺肥大症の方がいる場合、OTC医薬品を飲む場合は説明書の記載を読んだり、近くの薬剤師や登録販売員に相談をした方がいいです。
ドラッグストアのOTCには病院内で定期で飲んでいるお薬と全く同じ成分や似た成分、正反対のお薬の効果がある成分が含まれているというケースもあります。
同じ成分や似た成分で多いのが胃薬です。
胃薬には胃酸の分泌を抑える胃薬と胃の粘膜を保護するタイプの胃薬があります。
これらの胃薬は併用しても問題ありません。
病院で胃薬は良く処方されます。
整形外科や内科では多く処方され、違う病院内でも同じ病院内でも同じタイプの胃薬が出てしまうケースが多くあります。
胃の調子が悪くなって市販の胃薬を飲んで…という時も既に飲んでいる胃薬と同じ胃薬の可能性があります。
決められた量以上のお薬を飲むという事なので、副作用が出てしまう可能性があります。
胃薬によっては治療中の症状の悪化、別の病気を引き起こすなどのケースもあります。
また腎臓や肝臓の機能が低下している方はOTC医薬品の使用は特に注意が必要です。
腎機能や肝臓の機能が低下している方はお薬が身体の中に多くとどまりやすい傾向があります。
必要以上にお薬を飲んだ状態と同じ状態になります。
腎臓や肝臓の機能低下を更に悪化させたり、お薬の副作用が出やすくなってしまう事があります。
そのようなリスク回避の為、お薬を購入前か飲む前には必ず、薬剤師や登録販売員に相談した方が良いです。
OTC医薬品を正しく購入するにはどうしたらいい?
OTC医薬品を正しく購入するには、購入前に自分の病気や今、飲んでいるお薬、サプリメントなどの情報を整理した方が良いです。
その時に便利なのがお薬手帳です。
お薬手帳に飲んでいる薬、サプリメントを記入しておいて、OTC医薬品購入時にそのお薬手帳を薬剤師や登録販売員に見せれば大丈夫です。
特に薬剤師はお薬手帳に記載されているお薬からある程度の疾患や病気の状態がわかります。
家族の方への購入時にも同様です。
少しでも分からない事、不安な事があったら質問をすべきです。
ちょっとした事を聞かなかった、言わなかっただけで、危険な事になってしまう事があるからです。
まとめ
ドラックストアのお薬も元々は病院で処方されていたお薬がOTC医薬品として販売が可能になったお薬が数多くあります。
OTC医薬品に効果的で良いお薬も数多くあります。
OTC医薬品は病院で処方されるお薬より弱いもの、良くないものと思っている方もいると思いますが、お薬として変わりないです。
その為、飲み合わせが悪かったりする場合もあります。
OTC医薬品を正しく使用すると便利ですが注意することも多いので気を付けて下さい。