40代後半からの生き方って?自分の人生は幸せなのか悩むとき…
40代後半に差し掛かって、生き方について悩んでいる人はいませんか?
当たり前ですが、人間はいつか必ず死にます。
私もある程度の年齢になり色々な経験を重ねてくると、
人生ってそんなにいいことばかりじゃないことも理解していますし、
かといって捨てたものじゃないとも思っています。
でも、人生折り返し頃にあたる40代後半に差し掛かったあの頃、
「今の自分の人生が幸せなのかどうか」迷った時期があります。
そしてその時、人生について立ち止まり振り返れたことが、今の自分に繋がっています。
もしかしたら、こんな風に人生に迷いをお持ちの皆さんも少なくないのかもしれないと、
何かの参考になるのではと、今回はまとめてみました。
振り返るきっかけとなった出来事
ある日突然、一本の電話。それは妹から父が亡くなったという知らせでした。
年齢的には70代、
若くもなく、かといって亡くなるには早いような気もしない微妙な年齢です。
仲が悪かったわけではないですが、私自身も家庭を築いて第一線で働いており、
父と会うのは、お盆と年末年始くらいのものでした。
お葬式では久しぶりに会う親族の成長や老いに戸惑ったり、
父の亡骸にすがりつきたい気持ちを押し殺したりと、複雑な想いでお葬式を終えました。
そして数ヶ月後、私は心にぽっかり穴が開いて何に対しても無の感覚というのでしょうか。
今まで味わったことのない不思議な感覚に陥りました。
それと同時に、いても立ってもいられない、
このままでは自分が自分じゃなくなる、そんな気持ちにも心が揺らされていました。
「私の人生って幸せだったのだろうか、この人生をそのまま歩んで良いのだろうか」と、
そんな問いがずっと頭の中をグルグル回り始めました。
確かに、大切な妻と娘、仕事、友人関係、すべてにおいて満たされているのです。
でも、果たしてこれでいいのだろうかと。
自営業と多少の蓄えもあった私は、
「しばらく仕事を休み一人旅をしたいのだけれど」と、妻と娘に持ちかけました。
最初はびっくりしていた2人ですが、最終的には3ヶ月の猶予をくれました。
生まれて初めて手にいれた自由時間、私はあてのない一人旅を開始しました。
心の赴くまま、様々なところに立ち寄りながら人生において何が大切なのか、
ゆっくり自分の気持ちを整理していくことができました。
振り返ってみれば、私の人生は右葉曲折ありつつも基本的には順風満帆でした。
しかし、それは物理的に人として成功とされるモデルケースに、
自分を無意識に当てはめた結果なだけで、
「自分の意思ではなかったのではないか」という疑問でした。
「なんて贅沢な!」と、言われるかもしれません。
でも、客観的に良いように見えても、結局のところ自分の人生を自分が納得できなければ意味がないのではないかと思ったことです。
自分の人生の目的の答え!
そんな考えに至ってからというもの、私は自分の人生の目的について
考えるようになりました。
つまりは今、自分の人生において何を求めているのか。
しかし、案外答えはすぐに見つかりました。
「もっと、娘の成長を見守り関わる時間を取りたいこと!」
「もっと妻と一緒に過ごす時間を持ちたいこと!」
私の人生において、大事なことはこの2点でした。
こんな簡単なこと、分かっていたはずなのに・・・。
日々に追われ、人生走り抜けることが素晴らしいというような教育を受け、
競争社会の中で生きてきた私です。振り返る時間がなかった。
私は確かに幸せだったこと、この人生に十分満足していたことに気づいたのです。
振り返る時間を持てたからこそ気付けたこと!
私は確かに幸せを手に入れて、それはいつも側にあったはずなのに、
なぜ気付かず、こんな一人旅をしたのか。
心を無視して行動してしまうと、そんな大事な気持ちを置いてきぼりにして、
毎日を過ごしてしまうことになってしまうのです。
まとめ
私は、父の死がきっかけで自分の人生を振り返るきっかけが出来ました。
今では、妻と娘と3人で半年に一度は旅行に行くようになりました。
そして、2人に「側にいてくれてありがとう」という気持ちを、
言葉で伝えるようになりました。
2人は「やだ!」と言いながらも、私の変化に比較的良い感触を持ってくれているようです。
人によっては・・・
振り返った時、後悔ばかりの人生もあるでしょう。
振り返っても、結局答えの見つからないこともあるでしょう。
でも、死ぬ間際に、人生を振り返らないまま「なんだったのだろう」というよりは、
意味があるのではないかと、今、振り返った私は思います。
皆さんも、自分の人生を振り返ることで、もしかしたら自分の幸せがなんなのか、
改めて気づくことができるかもしれませんよ。