漢方薬、カンゾウの飲み過ぎによる副作用に注意!(薬剤師監修)
漢方薬を取り過ぎてしまうと危険な症状が出てしまう事があります。
自然由来で身体に良いものだと思っていても取り過ぎてしまうと危険な症状が出てしまいます。
そんな漢方薬について述べていきたいと思います。
漢方薬を取り過ぎてしまうと実は危険
漢方薬は自然由来のお薬で安心して使えると思っていても取り過ぎてしまうと危険な症状が出たり、病気の症状を悪化させてしまう事があります。
飲み薬の漢方薬の中には「甘草」(カンゾウ)という漢方がほぼ入っています。
カンゾウ自体にも痛み止めの作用やせき止めなどの作用があります。
このカンゾウですが漢方薬に入っている主な理由が薬効以外に漢方薬の苦味を押さえる為に入っていたりします。
漢方薬を大量に取り過ぎる=カンゾウを大量に取っていると考えて貰っても問題がありません。
ドラッグストアなどで売られている漢方薬にもカンゾウは含まれています。
ドラッグストアの漢方薬はお医者さんから処方される漢方薬とほぼ同じものが多いです。
漢方薬以外にも健康食品や普通の食品などにも甘みをつける添加剤としてカンゾウが入っているケースがあります。
また、お医者さんから処方されているお薬と飲み合わせが悪い事もあります。
血圧が高めの方が飲まれる高血圧のお薬、利尿剤の効果を強めたり、弱めたりしてしまう事があります。
利尿剤の成分にはカンゾウと似た構造、働きがある利尿剤や逆の働きをする利尿剤があるのです。
カンゾウを取り過ぎるとどうなってしまうのか?
血圧の上昇、むくみや倦怠感が出やすくなったりします。
むくみが気になって漢方薬を飲んでもむくみがなかなか改善されないという方はカンゾウの影響があるかもしれません。
風邪を引いた時や足がつってしまう時など短い期間や飲む回数が少なかったりする時は危険な症状は出にくいのですが 慢性的、長期的に服用を続けていると危険な症状が出やすくなる事もあります。
特に腎臓の働きが低下している方、体内の水分量が低下している方、高齢の方は注意が必要です。
カンゾウは1日、どれくらいまで取ったら危険なのか?
カンゾウは1日、どれくらいまで取ったら危険なのかですが 健康な方ですと上限の値は決まっていません。
少ない量で症状が出てしまう方もいれば、なかなか出ない方もいます。
しかし、摂取するカンゾウの量が多くなればなるほどむくみや倦怠感の症状が出やすくなります。
自然由来で健康に良いと思い漢方薬を取り過ぎてしまうと危険な症状が出てしまう事があります。
腎臓の働きが低下している方、体内の水分量が低下している方、高齢の方は少量でもむくみや倦怠感の症状が出やすい傾向があるので注意して下さい。
漢方薬はお医者さんでも処方されるケースが増えてきています。
様々な病院にかかっている方は気をつけて下さい。
漢方薬だから危険じゃない、副作用は出ないと思い込んでいると漢方薬の取り過ぎで危険な症状が出てしまう事があるのです。
まとめ
適切な量を守れていれば問題は無いですが過剰に摂取してしまうと重篤な症状が出てしまう事があります。
自然由来の成分だから身体には安全と思い込んでいると危険な場合があるので気をつけて下さい。
この漢方薬は大丈夫か、この量は平気なのか? そんな疑問を持ったら薬剤師に相談するのが1番良いと思います。