味がしない、肌荒れが気になる、抜け毛が気になる。実はそれって亜鉛不足化かも!(薬剤師監修)
ご飯を食べても味がしない。
肌荒れ、口内炎が続いている。
朝、起きると枕に髪の毛が多い。
そんな症状が続いている方、もしかしたら亜鉛不足かもしれません。
亜鉛が不足すると味覚障害、皮膚症状が出やすくなる
体内の亜鉛が不足すると、味覚障害や肌荒れ、口内炎、抜け毛が多くなります。
亜鉛は体内で重要なミネラルの1つです。
亜鉛不足の原因として
・亜鉛が足りていない
・尿中の亜鉛の量が増えている
などがあります。 亜鉛は尿から体外へ排出されます。
医薬品で利尿剤の服用や病気や何かしらの原因で尿量が増えると亜鉛不足になりやすくなります。
亜鉛の主な働きは再生力をつかさどる働きがある事です。
このたんぱく質ですが体内の細胞の材料となるものです。
人は食事などでたんぱく質を摂取するとタンパク質は消化器系でアミノ酸まで分解されます。
消化器系でアミノ酸を吸収し、体内でたんぱく質に再合成されます。
たんぱく質に再合成する過程で必要になるミネラルが亜鉛になります。
亜鉛が不足するとタンパク質の合成が遅くなったり、合成が出来なくなってしまいます。
つまり亜鉛が不足すると、細胞を合成する働きの低下が起きやすくなります。
舌の味覚で働く細胞は入れ替わりが激しい細胞の1つです。
亜鉛が不足するとこの入れ替わりに追いつかず、味覚が上手く判断されなくなってしまいます。
擦り傷などの傷口や肌の再生力にも亜鉛が深く関わっています。
亜鉛が不足していると傷口を修復する細胞の活性化が遅れ、傷が治りにくくなります。
肌荒れが続いている方は古い肌が新しい肌に切り替わる過程、肌の再生力に遅れが出ている事が原因で合ったりします。
この肌の再生力にも亜鉛が関係しており、亜鉛が不足していると肌の再生力が低下し肌荒れが続きます。
口内炎は口の中に出来る炎症です。
消化器系に何か異常がある時に口内炎が出来ます。
ストレスで胃が痛くなる、胃が荒れる症状が口の中に出来ると考えて下さい。
亜鉛には胃の保護作用もあり、胃炎の症状を改善してくれます。
亜鉛が不足すると消化器系の臓器が荒れやすくなったりします。
その為、口内炎も出来やすくなります。
先ほど述べた亜鉛不足での再生力が低下する事も口内炎の発生、悪化の原因になります。
髪の毛が抜けやすい事もこの再生力の低下によるものです。
亜鉛不足で髪の毛の生え換わりの過程が上手くいかず、抜け毛が続いてしまう事があります。
亜鉛が不足すると細胞の働きが上手くいかず、様々な症状が出ていしまう事があります。
亜鉛不足を解消する為にはどうしたらいい?
亜鉛が多い食品として カキ、レバー、ウナギ、カシューナッツ、たらこ、ホタテ、アーモンド、さんま、ささみ肉などです。
海産物に亜鉛は多く含まれています。
亜鉛不足かなと感じたらこれらの食品を取ると良いです。
サプリメントなどで亜鉛の摂取もある程度の効果はあると思います。
ただ、サプリメントなどの健康食品だけを用いるのではなく、今までの食生活を見直し、バランスの良い正しい食生活を心掛けた方が良いかと思います。
バランスの良い食生活をすると亜鉛不足以外にも生活習慣病の予防などの効果も期待できるからです。
注意して頂きたいのが亜鉛不足と言って亜鉛の塊を摂取したりしない様にして下さい。
亜鉛中毒になり、命の危険に関わります。
亜鉛は缶詰の内側のメッキに使用されている事があります。
そのメッキから亜鉛が溶け出し、亜鉛中毒になったという事例もあります。
今の技術ではその様な事は減ってきています。
まとめ
亜鉛が不足すると味覚障害や肌荒れ、口内炎、抜け毛といった症状が出やすくなります。
亜鉛は体内の細胞の修復に働く、重大なミネラルの1つです。
亜鉛が不足したと感じたらカキやレバー、たらこなどを摂取して見て下さい。
それでも改善しない時はお医者さんを受診した方が良いでしょう。