はしか(麻疹)が流行中!その風邪、ひょっとしたらはしかの可能性も!?(薬剤師監修)
最近、はしかが流行しています。
数年前に流行していた麻疹ですが、最近になって再び、流行しています。
大人のはしかは重症化してしまう危険があります。
そんなはしかについて述べていきたいと思います。
はしかが流行しているのはなんで?その理由とは?
はしかが流行しているのはなぜか? その理由は大きく2つあります。
・はしかのワクチンとの関係
・外国のはしかの日本国内の流行
はしかは小児の時に予防接種でワクチンを打ちます。
予防接種ではしかにかかる事はまず無くなります。
人によってはワクチンの効力が落ちる事ではしかにかかってしまう事があります。
しかし、そのはしかは発症しても症状が軽度で済む場合が多いです。
世代によってははしかワクチンの予防接種が任意になっていた事もあり、はしかにかかりやすい世代もあります。
2000年代になるとはしかが20代の若者を中心にはしかが流行していました。
これははしかの予防接種が任意になった時代に生まれてきた子供がはしかの予防接種を受けてこなかった為です。
この大流行をきっかけにはしかの予防接種の必要性が再認識され、2008年ごろから中学生、高校生を対象にはしかの予防接種を行うようになりました。
その結果、日本国内でのはしかは減少していきます。
日本国内のはしかはWHO(世界保健機関)から2012年に排除宣言が出されています。
日本国内のはしかは流行が抑制されて安全ですと言われたのです。
最近、流行っているはしかはこの予防接種とは別の理由があります。
日本国内以外のはしかが国内で流行ってきてしまっているのです。
海外でははしかが流行しています。
予防接種が行きわたっていない発展途上国で流行しています。
日本に存在しているはしかと型が異なる場合があります。
そのはしかは予防接種を受けていても、はしかに感染してしまうのです。
はしかのワクチンは元々、日本で流行したはしかを元に作られています。
はしかの型が異なるとそのワクチンは効力を示さなくなってしまいます。
海外に渡航、またはその地域に住んでる方が来日し、はしかの拡散が起きてしまっています。
はしかに感染、どうしたらいい?
はしかの初期症状は咳や鼻水、発熱など風邪の症状によく似ています。
一旦は風邪様症状は落ち着きますが再び、咳や鼻水、発熱などの症状が強くなっていきます。
鮮紅色の湿疹が全身に現れるようになります。
その後、咳や鼻水などの症状は徐々に治まっていき、熱も下がっていきます。
湿疹も改善していき回復します。
成人の大人のはしかは子供のはしかに比べて重症化しやすいと言われています。
子供のはしかは2週間弱で回復しますが、大人のはしかはそれ以上の日数がかかってしまします。
大人のはしかは高熱やひどい咳、肺炎や肝機能障害といった症状が出る事があります。
1週入院が必要になったりする場合もあります。
はしかは子供に多い為、小児科などで診てもらうとお医者さんは、はしかかどうかの診断がスムーズにいく場合が多いです。
しかし、大人の場合、風邪っぽい症状で内科にかかると風邪と診断されてしまうケースが多いです。
ドラッグストアなどで風邪薬を購入し、対処しようとしてしまうケースもあります。
風邪をひいて薬を飲んでも症状が改善されない場合は大きな病院などで診てもらった方が良いでしょう。
大人のはしかで気をつけるべきなのは妊婦さんです。
妊娠中にはしかに感染してしまうと流産してしまう可能性があります。
特に予防接種を受けていない妊婦さんは感染のリスクが高いので気をつけて下さい。
はしかに効果的な治療薬はほぼありません。
主に解熱薬や咳止めなどを服用し、症状緩和を図るだけで、はしか自体に効く医薬品は出ないです。
はしかの症状が治まるまで様子見していくしかないのです。
はしかの感染で他の感染症にかかるケースもあります。
風邪の症状がなかなか改善しない時、はしかの可能性があるのでお医者さんに診てもらいましょう。
まとめ
はしかが再流行しています。
特に海外旅行に行ったり、周りにその様な人がいて風邪っぽい症状が出た時は注意が必要です。
もしかしたらはしかの可能性があります。
子供にしかかからないと思っていた病気も大人がかかる事があります。
子供より症状が重篤になりやすいケースもあります。
風邪っぽい症状がなかなか改善しない時は直ぐにお医者さんに診てもらいましょう。