いつの間にか骨折の危険性!骨粗鬆症の怖さとは?食事で予防できる!(薬剤師監修)
骨がスカスカになってしまう骨粗鬆症。
高齢者の病気だと思っていても若い方でもなってしまう事もあります。
そんな骨粗鬆症の症状、食事で予防出来る事についてお答えしていきたいと思います。
気が付いたら骨がスカスカになっている!骨粗鬆症の恐ろしさ
骨粗鬆症とは骨がスカスカになりもろくなりやすくなる病気です。
骨がもろくなりすぎるとくしゃみしただけや急に立ち上がっただけでも骨が折れてしまう事があります。
高齢者に多い病気なのですが、若い方でもかかりうる病気なのです。
特に若い女性や閉経後の女性の方は注意が必要です。
骨粗鬆症は主にカルシウム不足、ビタミンD不足、ホルモンバランスの悪化、医薬品の副作用などが原因で起こります。
骨粗鬆症の1番の原因はカルシウム不足です。
食事中のカルシウム量が低い、運動をしない、外出をあまりしない人は骨粗鬆症になりやすくなります。
カルシウムが体内に吸収される時にビタミンDが手助けをしてくれます。
ビタミンDは食事でも摂取できますが、紫外線を浴びる事でビタミンDは働きが活性化されます。
あまり外出しない人はビタミンD不足になりやすく、カルシウムが不足しやすくなります。
1日に30分〜1時間程度の運動を毎日するだけで十分です。
閉経後の女性は女性ホルモンの分泌が著しく低下しています。
骨を丈夫に過程でこの女性ホルモンが関与しています。
その為、女性ホルモンの分泌が悪くなったりすると骨粗鬆症になりやすくなります。
若い女性でもストレスや過度のダイエットなどで生理の周期がおかしくなる事で女性ホルモンのバランスに異常が生じ、骨粗鬆症になりやすくなります。
過度なダイエットはカルシウムやビタミンDの摂取量が悪くなったりすることもあるので更に骨がもろくなりやすくなります。
医薬品の副作用で多いのがステロイド剤の長期使用を行なっている時です。
ステロイドの長期服用により骨密度の低下が引き起こされ、骨粗鬆症になりやすくなります。
腎機能が低下している人もカルシウム不足になりやすいです。
腎臓の働きが低下しているとカルシウムが尿中に排出されやすくなり、体内のカルシウム量が低下します。
現代の日本人は食生活の質が上がり、世界中の国々の中でも高水準の位置にランク付けされています。
特に脂質やタンパク質、アミノ酸のような三大栄養素、ビタミン類の接種は問題がないです。
むしろ、取りすぎと言われているくらいです。
しかしながら、カルシウムの摂取量は極端に低いと言われています。
牛乳などの乳製品の摂取料が低い事、食生活が欧米化に伴い、魚を取ることが減ったなどの原因が考えられます。
カルシウムの摂取が減り、骨粗鬆症が生じやすくなっています。
骨粗鬆症を予防する食事や方法
骨粗鬆症はカルシウム不足が原因で起こります。
カルシウムの多い食事をするべきです。
牛乳や乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆などです。
1日あたりのカルシウムの推奨量は700〜800mg。
牛乳だとコップ1杯200mlを3杯 小魚(イワシ)だと17〜18匹 小松菜だと700g になります。
牛乳が1番取りやすいものに食品になります。
カルシウム以外にもビタミンDの多い食事を心がけるべきです。
サケ、サンマ、イサキ、カレイ、シイタケ、卵などです。
カルシウムをとっても吸収を助けてくれるビタミンDが少ないと吸収率は下がってしまいます。
その為、ビタミンDが多く含まれる食事も心がけてください。
先に述べたようにビタミンDは紫外線を浴びることで活性化されます。
外出し運動することも忘れないでください。
正しい食事を心がけることや運動をすることは身体にとって大切なことです。
若い女性の方はストレスや過度なダイエットで体調を崩しやすいので、バランスの良 い食事をしたり、運動をしてリフレッシュする事を心掛けると良いです。
体のリズムが整い、生理周期も安定し体調が落ち着いたりします。
医薬品でステロイドを長期で服用されている方は多くが骨粗鬆症の予防としてカルシウム製剤やビタミンD製剤、骨密度を上昇させる薬を併用して服用していると思います。
その薬以外にも食事や運動を心がけるようにして下さい。
医薬品によってはカルシウムの吸収を助けてくれる効果のみの医薬品である場合もありますので注意してください。
まとめ
骨粗鬆症は高齢者の病気ではなく、現代の若い日本人にも増えている病気です。
突然、骨折したりしてしまうこともあります。
カルシウムやビタミンDの多い食事を心がけ、外出し運動をする事で骨粗鬆症の予防になります。
若い女性に骨粗鬆症は現れやすいです。
これを機に食生活などの日常生活を見直したり、運動をしてみてはいかがでしょうか?