子供へのおさがりは成長を妨げる?メリットやデメリットは?
子供のころ、お兄ちゃんやお姉ちゃんのおさがりを使っていたという経験はありませんか?
私は兄の学校ジャージや私服をおさがりとして使っていました。
新しく買う必要がないので親にとっては経済的ですよね。
おさがりはお財布に優しいので誰しもが経験したのではないでしょうか。
エコで経済的なおさがりですが、実は良いことばかりではないかもしれません。
おさがりによって子供の成長を妨げてしまう可能性もあるのです。
良いことばかりに思えるおさがりですが、意外な悪い点についても考えてみましょう。
1.おさがりのメリット
- 経済的
- スペースの節約
おさがりのメリットは何と言ってもこの2つだと思います。
子供の洋服や靴は決して安くはありません。
洋服だけでなく、おもちゃも新たに買おうとするとそれなりの出費になってしまいます。
出費を抑えるには、おさがりはとても魅力的です。
2.おさがりのメリットは大人目線
おさがりは経済的ではありますが、このメリットは大人(親)からみたものです。
しかし、子供にとっておさがりはメリットばかりではありません。
子供から見たおさがりとはどういうものか考えてみましょう。
- 自分だけのものではない
- 中古である
- 自分で選べない
特に洋服などの個性がでるものは自分の物が欲しかった、と思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
3.おさがりばかりを使わせるデメリット
おさがりは使いまわしである以上誰かが使ったものになってしまいます。
おさがりを使うことに抵抗が無かったり、気に入った場合は問題ないと思います。
しかし、子供の意志に関係なくおさがりを使わせる場合、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。
- 自分で選ぶ力が養われない
- 自分の好みがわからなくなる
おさがりばかりを使わせてしまうと、自分で選んで使うという行動が発生しません。
そのため与えられたものを使うようになり、自分で選ぶ力が養われなくなってしまいます。
また、他人の好みで選ばれたおさがりは自分の好みを理解する機会も奪われてしまいます。
自分の好みというものは自分で物を選ぶ際の基準となります。
しかし、おさがりでは自分の好みに関係なく使うものを決められてしまうのです。
4.おさがりを使うという”選択肢”を与える
おさがりのメリットとデメリットを考えてみましたが実際に使わないのはもったいないですよね。
では、どのようにしておさがりを使うのが良いのでしょうか。
それは、おさがりを使う選択肢を子供に与えるのということです。
「おさがりを使ってね」ではなく「おさがりもあるけど、どうかな」と子供が選べるようにします。
そうすることで子供の意志で何を使うかを選ぶことができます。
もしおさがりを使ってほしい場合は、使ってほしいときちんと伝えましょう。
あるいは、「ジャージはおさがりを使って文房具は自分で選んだのを使って良いよ」というふうにすることもアリですね。
5.まとめ
おさがりに限らず子供に選択肢を与えましょう。
おさがりを使わないことは経済的に優しくないかもしれません。
しかし、なんでも経済的だからといって子供の選択肢を限定させてはいけません。
自分で選ぶということは、将来いろんなことを選択する時に必要な能力になります。
今一度、おさがりを子供の目線から見直してみてはいかがでしょうか。